~登録・鑑札・注射票の義務とホルダーの活用~
飼い主に課せられた「鑑札表示」の義務
狂犬病予防法では、犬を飼うすべての人に対し、市区町村への登録と「鑑札」の装着が義務づけられています。初回登録後は、犬に鑑札を首輪などに着ける必要があります。違反した場合、20万円以下の罰金が科せられることもあります。
しかし、全国的に見ると、登録率は約65%と高くはなく、特に小型犬では鑑札や注射票の装着率が低い傾向にあります。その背景には、「サイズが合わない」「デザインが悪い」「装着しづらい」といった理由がありました。
装着率の低さが引き起こすリスク
鑑札や注射票を装着していない犬が迷子になると、飼い主を特定するのが難しく、保護された犬が再び家に戻るまでに時間がかかったり、最悪の場合戻れないこともあります。これを防ぐには、日頃から迷子札・鑑札・注射票を装着しておくことが重要です。
安心の工夫「迷子札&注射票ホルダー」
そこで、ALIVE(動物の命を守る団体)では、「迷子札&注射票ホルダー」を開発しました。このホルダーは特許取得済(登録番号:第3135890号)で、ポケットタイプのデザインになっており、鑑札や注射票を内側に収納し、簡単に首輪へ装着できます。
このホルダーは小型犬にも使いやすいサイズ設計で、見た目もすっきり。飼い主にとっても、装着の手間や美観の問題を解消できるアイテムです。

普及のための取り組み
ホルダーの配布・普及には、自治体や動物病院、ペットショップなどの協力が欠かせません。例えば、狂犬病の注射時に動物病院でホルダーも配布できるようにすることで、装着率の向上が期待できます。
また、飼い主の意識向上も大切です。愛犬を守るためには、日頃からの備えが必要。首輪に鑑札や注射票をきちんと装着し、万が一の迷子にも備えておきましょう。
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